ラジカル窒化による複合処理
 ラジカル窒化処理では、化合物層の無い窒化処理が可能です。ラジカル窒化処理後の表面は、窒化前の仕上げ加工による表面粗さをほぼ維持します。処理後の平滑で清浄な表面状態により、研摩などの後加工を必要とせず、引き続きPVD処理加工を行うことを可能にしました。
  ラジカル窒化処理は、金型・機械部品・工具といったTiN・CrNなどのPVD処理をする製品の下地処理を強化し、PVD皮膜の特性や耐久性を向上させる処理としても高い評価をいただいております。
  また、DLCなどの硬質炭素膜処理にも応用することができます。

複合処理効果の比較

レベテスト型スクラッチ試験機による密着強さ
ラジカル窒化による複合処理例

SKH51材にラジカル窒化後処理(ナイタール腐食液)
 

ラジカル窒化処理の実用例とその効果
種 類
処 理
効 果
樹脂型
キャビティー
ラジカル窒化
 処理後の研磨不要
コア、ビン
 型寿命: 約5倍(未処理品との比較)
プレス型
鍛造型(鋼塊)
ラジカル窒化+TiC N、CrN
 面圧強度向上
絞り型(鋼板)
 膜の剥離発生が大幅減少
曲げ型(鋼板)
 型寿命: 2〜3倍(PVD単独処理と比較)
トリミングダイス
ラジカル窒化+TiC N
 CVD処理より熱変形小
パンチ(鋼板)
 寿 命: 2〜3倍(PVD単独処理と比較)
成形ロール
転 造
ラジカル窒化+TiC N
 面圧強度向上
フォーミング
 ロール寿命:2〜3倍
バニシング
  (PVD単独処理と比較)
射出成型機関連
スクリュー
ラジカル窒化
 処理後の研磨不要
バレルなど
 寸法精度の向上
押出機器関連
ゴム押出ダイス
ラジカル窒化
 型寿命: 約10倍(未処理品と比較)
機械部品
(合金工具鋼)
耐摩耗治具
ラジカル窒化+TiN、TiCN
 寿命: 2〜5倍(PVD単独処理と比較)
機械部品